「債務整理」とは、最近はよく聞かれることばになりましたが、消費者金融や銀行など、金融機関からお金を借りたものの返済が困難になってしまった場合、債務＝借金を整理して経済的な立て直しをはかることです。

　整理にはいくつか方法がありますが、代表的なものとして、「任意整理」、「自己破産」、「個人再生」などが挙げられます。

　債権者（金融機関など）と直接交渉を行い、借金を分割返済にしてもらったり、毎月の返済額を減らしたりすることで、基本的に借金の完済を目指す方法です。

　自己破産などの裁判所を通じて行う手続に比べて手続が簡易で費用も抑えられることが多いですが、債権者が交渉に応じてくれることが必須となります。

　現在ある借金を免除してもらう方法です。

　自己破産は、裁判所に対して申立を行うと、裁判官が、家計の状況などを考慮して借金を免除しても良いかどうか判断します。

　借金がなくなるため、経済的立て直しがはかりやすいのがメリットですが、一定以上の資産は処分しなければならなくなります。

　借金の一部を原則３年間の分割で返済し、残りは免除してもらう方法です。

　自己破産と同じく、裁判所に対して申立を行いますが、住宅などの資産を残したまま債務を整理することができるのが大きなメリットです。

　すでにご存じの方も多いと思いますが、過払金は、ひとことで言うと返済しすぎた借金のことです。これを取り戻す手続が過払金返還請求です。

　過払金は、原則として最後に取引をしたときから10年間が経過すると時効で取り戻すことができなくなってしまいます。また、過払金を返しきれずに倒産する金融業者もおり、この場合もやはり過払金を取り戻すことはほとんど困難です。

　過払金は、早めの返還請求が非常に大切です。

※これまでにご紹介した内容は、個人や個人事業者の方の債務に関する一般的な内容です。

　借金の状況や家計の状況、皆さんのご希望をお聞きした上で、最適な方法を考えていきます。

　また、法人の債務整理については手続が異なる部分があります。

　詳しくはご相談下さい。

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